妖精の練り香水
丘白月



秋の入口に
ミツバチと作った
練り香水が届けられ

夏の出口に
琥珀のとんぼ玉が
髪を束ねてかざられ

いつも喧嘩して
跳ねた髪さえ
真っ直ぐに
妖精の練り香水で
気持ちも真っ直ぐに
届けられそう



自由詩 妖精の練り香水 Copyright 丘白月 2019-08-27 05:45:23
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