珈琲とパイナップルと味噌汁
函館ドラゴン

珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家族や死んでいった友のためになんて


果実や氷に舌をぬらして

歯や息から肉ではない薫り

鼻はずっと泣いているよ


珈琲とパイナップルをふるまわれて

味噌汁がのみたいと言って死んだ友を

ぼくはしばらく忘れてしまっていた

おおきな目的ってなんだったんだろう

ずいぶん恨まれそうな変心だ

家族や死んでいった友のためになんて






自由詩 珈琲とパイナップルと味噌汁 Copyright 函館ドラゴン 2019-08-14 22:07:26
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