雑踏
捨て彦
ぼとぼとと
たいようとゆうやつはゆうがたになるとちからなくじめんにおっこちる
ふわふわと
ふゆうするあのこはだいたいよにんでひとり
おなじぶかっこうのまま
まちがこわれかたちをいびつにしていくさまを
ながしめでとおりすぎていくきみ
きおくのなかのあいまい
とおくからはんきょうするこえ
いつかみなみほりえのほうへにげていく
なめらかなかいわ
きみ
いままでだきょうしてきたものすべて
たてもののながれゆれて
ころがりだしたねおん
ふきこぼれる
きみ
ぼくはいよいよもってどらむをこれでもかってくらいたたき
しんやひとどおりが
ものすごいそくどでじゅうまんしている
たてもののながれゆれて
いつか
ぼくというぜんたいは
いたってたんじゅんにふきこぼれ
みちばたのあしもとばかりうるさい