ループ
末下りょう

トイレに入ってブリブリうんこを出して おしりの穴をトイレットペーパーで拭いても拭いてもうんこがずっと紙についてくるときがある
うんことじぶんがしろい紙のうらとおもてでひと繋がりになってずっとおしりの穴を拭きつづけているときがある
ウォシュレットして紙で拭いてまたウォシュレットして紙で拭いてもうんこがこびりついてくるときがある
紙と水がもったいないとか言ってられないうんこループ
きっとまだうんこがおしりの通り道に残ってるからなんだろうけど それが出てくる感じまったくないから とにかく拭くしかない
汗がやたら出てくる 
ああ抜け出せないなと思う
このままおしりのうんこを拭きながら死んでいくんだなと思う
その前に紙が無くなるんだなと思う
最後の紙切れにうんこでなにか書き残そうとも思うのだろうけど
おしりを拭いてもまっしろなままのトイレットペーパーを夢見て
普通に流して眠るんだと思う


自由詩 ループ Copyright 末下りょう 2019-06-21 22:40:40
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