第七頸椎
すいせい



ゆがんでいるか
踏破する指先の旅人
しろくなめらかであり
その頬に吹風は
行方をはばむことはない
いくとせの
起伏を顎に記述させ
あ、という声すら
ひそめて
 

夕ひは受胎のおしるし
けれど海はそのたびに中絶をくりかえす
あらたに始めることの
ふねを てばなした
ひかりは あると
しんじられるか


電柱にはからす
川が燃えるじこく
病院坂をくだった曲がり角に
うずくまる鬼の
せなのうつくしい起伏を
ははとの紐になぞらえて


帆を放ち
飛べ、


自由詩 第七頸椎 Copyright すいせい 2019-06-12 13:13:25
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