よい夢(メモ)
はるな
よい夢をみたような気がするけれど、おもいだせない。そんなのなかったのかもしれない。
長くした髪の毛を切って二月、梅雨空にうなじがすうすうする。くらい部屋に花を飾る、捨てる、かざる。
ぶつ切りの言葉が、魚屋みたいにならんでいる。自分は立っていて、そしてみている。
ぶつ切りの言葉たちがわたしをみている。倒れそうに生臭い、一秒が、つぎの一秒を連れてくる、誰かがやってくるはずだ、言葉たちがつながったり、また離れたりする、わたしは立っている。
あるのか、ないのかわからないものを抱えて生活している。