予兆
ひだかたけし

日々がどよめいている
宇宙が波打っている
『遠い遠い』と手を振る君

)何かが湧き起こり
)何かが沸騰して
)すべてが終わり
)すべてが始まろうとしている
)名状しがたい何物かが流動し

日々がざわめいている
無限が波打っている
『さようならさようなら』と手を振る僕

そのとき 大空は金色に輝き
    黒い穴を穿ち貼り付く太陽

やがて 天は奥まり
   辺り一面の灰白色に還っていく








自由詩 予兆 Copyright ひだかたけし 2019-05-31 19:22:39
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