お兄ちゃん
桜 歩美

また新しい一年が始まるね
君も今年から年中さんです

今度の日曜日は進級式
また一回り大きくなった君の姿を
目に焼きつける日がやってくる

君が保育園に入園したのは
1歳半のときでしたね
今年でもう4年目の保育園

君と思い返すこの4年
いつもいつもそこには君がいて
私の喜怒哀楽は君によって作られて

君がくれる感動が
私の心をいつも洗い流してくれた
そんな年月でした

何でもお話できるようになって
保育園でも悩みも
打ち明けるようになった君
「保育園に行きたくない」と
暗い顔を見せた日もありましたね

心配しすぎる母は
いつも取り越し苦労で終わるのだけど
そのたび眠れない夜を過ごしては
君がまた笑顔に戻る日を作るために
努力してきた

君は自分自身の力で
小さいけれど小さな苦難を乗り越えて
頑張ってまた笑顔で保育園に
走っていく

そんな後ろ姿を
たくましく思います

「だってお母さんが大好きなんだもん」
が口癖の君
いつもそういいながら
私のところへ毛布やクッションを運んできては
私を寝かせようとしてくれるよね
疲れている母思いの優しい君が
お母さんも大好きです

今年からは年中さんになって
もう赤ちゃんじゃなくなって
お兄ちゃんって呼ばれるね
赤ちゃん語の抜けない君に

少しの不安と大きな夢を抱いて
お母さんは今年の君も
応援し続けていきます

そしてお母さんもお仕事頑張ります

いろいろな谷はあるけど
お母さんはいつも君のそばにいるよ
絶対に見放さない味方が君にはいるってこと
忘れないで
そして頑張ってください



自由詩 お兄ちゃん Copyright 桜 歩美 2005-03-31 13:40:21
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