新生(改訂)
ひだかたけし

静かに静かに暮れる時に
涼風秘やかに空気を揺らし
懐かし憧れの未知からの訪れ
還流しながら予感に巡る

余りに忙しい社会の営み
余りに貪欲な資本の増殖
逃れ逸脱、寡黙に落ちれば
戻っていくべき内底の宇宙
己の奥から溢れて止まらず
静謐な夜を紡いでいく

ああ、もう新たに還る時だ
ああ、もう新たに戻る時さ
蛙も蛍も獅子ですら
背を丸くして一つになる
底抜け宇宙のフルサトへ
私達人間が牽引して
遡行しながら連れていく
その使命だけを
しっかりと引き受け

ああ、もう新たに帰ろうよ




自由詩 新生(改訂) Copyright ひだかたけし 2019-03-17 17:46:50縦
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