セロファン
umineko

ボクらは
透明な目で
寒いので
服を脱いで

まわりながら落ちてくるのは
薄い壁を
隔てた空で

世界は
昇ろうとしてるのに
ボクらはいつも
さかさま

距離を
うまくつかめないのを
距離の
せいにしたりして

セロファン
薄く
透明な何かのために

呼吸が
少し苦しくなるよ

ことばより
大切なもの

たとえば
たとえば
 
 
 


自由詩 セロファン Copyright umineko 2005-03-29 11:30:12
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