羊飼いの踊り
帆場蔵人

小窓から月明かり
納屋のなかでは笑い声
明日は畑に植えられる
種イモたちがくすくす
錆びても鋭い鎌に鉈は
ときおりカタカタ笑い

鉋は葦の笛をふく
春一番が待ち遠しく
女羊飼いが待ち遠しく

納屋の隅で埃を被っていた
くるみ割り人形も張り切り
麦わら帽子がきりきり舞い
鼠たちくるくると目を廻す

人知れず納屋で催される
山を笑わせるための演芸会
羊飼いの踊りを、踊れや踊れ


自由詩 羊飼いの踊り Copyright 帆場蔵人 2019-02-13 01:16:03縦
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