そして、また雪
山人

雪が降る
この小さな心臓の真ん中に
冷たい塊を落としに
またやってきた

臓腑の中に冷たい湖を作り
そこの洞窟に船を浮かべるのは私
血が滞り血流は途絶え
白蝋色の手足とともに
私は武骨に櫂を操る

たとえば雪の粒が
小さな羽虫の妖精だったのなら
そのはらはらとした動きに
笑みさえ浮かべることができるのに
今はこうして
ばらまかれる破片のような雪が
私の頭上に降り積むだけだ

声帯すら凍り
ふさがれた唇は発話すらできない
身動きできない
浮遊する、あてのない隠喩が
私の脳片から出ることも許されずにいる


自由詩 そして、また雪 Copyright 山人 2018-12-09 10:31:48
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