秘密
赤椿
君の白い指先に焦がれた日から
わたしの日常は彩度を増した
苦しいと思ってしまったら 負けなのです
不毛と判断した恋は
柔らかで凛とした 君の声が一等好きでした
この感情を 薄いベールで 綺麗に丁寧に包んで
どこに沈めてしまおうか
満天の星空に 秘密の涙と共に
残りの日々を 指折り数えて
君の存在を わたしの片隅に 明日も刻みましょう
自由詩
秘密
Copyright
赤椿
2018-12-04 00:16:01