平穏と偶像と
十一月の失敗作
いつだって平穏を欲しがるけれど
本当は非日常を求めてる
早朝
道端に横たわる亡骸にはカラスが群がり
通りすぎるだけの景色の一部になっていることに少しだけ胸が苦しくなった
誰も傷つかない小さな悪いことに憧れる
とりとめのない愛の話をして汚し合おう
苛立ちを誤魔化すように煙草に火をつける
現実を歪ませるように煙を吐くあなたが愛しい
永遠は不誠実なのに
平穏は永遠の結晶だったりする
冬
世界が枯れてすべてが純白に還る非日常
自由詩
平穏と偶像と
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十一月の失敗作
2018-11-24 13:14:16
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