ゴールド
藤鈴呼
金に汚かった訳でも
訳知り顔で
妙に細かかった訳でも
分け入れぬ領域を
自ら指示さぬ和気でもなかった
あなたなら
この色を
選びそうな 気がして
一目惚れ
プシュッ
栓抜きの音とともに
跳ね上がる泡が
そろそろ似合う季節
あなたが纏う雪は
もう溶けて
二度とは 降り積もらない
あなたの上には もう
跳ね上がる鱗の柄さえも
見えないのだ
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自由詩
ゴールド
Copyright
藤鈴呼
2018-11-23 10:40:01