今年一番の話題2018
花形新次

この時期には
必ずこのお題で書いている

今年は何と言っても
空飛ぶ宗教家が絞首刑にされた
ことだろう

マスコミはいつも
肝心なことに触れない

奴は空中浮遊の達人で
アニメでは胡座のまま
縦横無尽に空飛んでいたぐらいだから
奴に絞首刑は通用しないと
奴の弟子はみんな思っていた
落とされた瞬間
浮いていれば良いんだから

しかし、奴は見事に絞首刑にされ
今、骨の扱いで三女と四女が揉めている

何故奴は飛ばなかったのか
易々と絞首刑にあい
骨にされたのか?

もう一度、奴が空中浮遊しているときの
写真を思い出してみる
すげえ力の入った必死の形相をしていた
死ぬ気で飛んでいます的な
本当に飛べるものは
こんな形相はしない
鴨を見れば分かるはずだ
「特に意識してませんわ~」ってな
涼しい顔をして飛んでいる

そう、奴は飛べなかったのだ

飛べていたら
そもそも捕まっていなかった

奴の弟子は
先ずこのことに
真正面から向き合わなければならない

そうしないことには
未来はないばかりか
年も越せない






自由詩 今年一番の話題2018 Copyright 花形新次 2018-11-11 09:10:20
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