n番目の郷愁


幼子の髪にうつれる檜葉の香は常磐色とぞ見えしが今は


使い古した悲しみが
千々に崩れて風に舞う
遠い昔の草むらの
トンボを毟った黄昏に
笑う子供を卑しむる
君を大人と呼ぶのなら
私はぶらんこ飛び降りて
遠い昔の草むらに
乗り捨てられた一輪車に逢いに往く


自由詩 n番目の郷愁 Copyright  2018-11-09 18:03:42縦
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