月に佇む
快晴
夜の海底を
一人漂い
手にした物は
誰かが捨てた
ありふれた地図
答えなく
光なく
彷徨い続ける
運命なのか
分かり合える人もなく
いつか契った絆も今は
頭打ちの日常に
やりきれなく
ため息一つ
出口を探して
月に佇む
震える腕を
押さえつけ
声もなく
闇に吠え
寄り添える肩を探して
人込みの中に消えていく
自由詩
月に佇む
Copyright
快晴
2005-03-25 02:17:26