五月の桜
ただのみきや
天は雲から雨を紡ぐ
恵み災い七重八重
おぼろ単衣に織り上げて
過ぎ去る盛り嘆いてか
逝ったものを想ってか
俯く
顔
(
かんばせ
)
つめたく包む
想い溢れて七重八重
火から滴る涙しずかに
《五月の桜:2018年5月19日》
自由詩
五月の桜
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ただのみきや
2018-05-19 19:18:37
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