ぼく、幸せだよ。
水戸 うしん

左半分、灰桜。

花散らしの雨。

軽くひねり出される、膿。
つまみ出された、愚か者。


さみしがり屋だから火を灯す。

ぼくは
もう
独りじゃない。

火をつけてくれたのは
ぼくより
少し年の離れたアナタでした。

小さな炎は
何より大きな喜び皐月色。

その反対側には
ふっ。と息をふき、消した。



ぼくは
もう
独りじゃない。


苦しい、と
イキも絶え絶え。

きみとぼく、淡水と海水。


きみ悠々。胸を張りましょう。

洋洋と流れる大河の水は
海水です。

河の水はしょっぱく、
海の水は無味。

なにが正しいかなんて
これが正しいなんて


私は信じない。



今日もコーヒーが美味しければ
それでいい。


自由詩 ぼく、幸せだよ。 Copyright 水戸 うしん 2018-04-20 03:13:38
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