夢の女
坂本瞳子
夢を見ることなどとおに忘れた
そんなことをいうあなたの横顔は
泣いているようにさえ見えた
眠り方を覚えてくれたのは嬉しいけれど
なんだか寂しい気持ちが胸に押し寄せ
別離の時刻
(
わかれのとき
)
を悟った
せめて夢に見て欲しい
あなたの前から消えた女を
追いかけては来ないで
いついつまでも
自由詩
夢の女
Copyright
坂本瞳子
2018-04-12 00:56:08