薄氷の道
朧月

いやなことばかり言ってしまい
そんな自分の顔をみたくなくて
夜ににげましたひとり

まっくらはこわいとおもってたけど
明るいほうがこわいね
星は遠くにあるからよくて
すぐそばだったらみんな嫌うんでしょう

すきと嫌いだけの世界ならいいけど
グレーが大切なんだよね
あいまいな薄い氷みたいな道を
割れないようにあるくんだ

いやなことしか言えない唇を
かみしめてあるいた
今度こそ間違わないようにと
誓いながらあるいた


自由詩 薄氷の道 Copyright 朧月 2018-03-25 20:34:41
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