微笑みを
颯太@

そばにいてあなたの 声を聞かせて
セピア色した街の 時計を止めて

漣に浮かんでる
帆船は 夢のなか進むよ
木の陰で眠ったら
月影の 波止場を出る

遠くまで 流星が並んでランデブー
闇空に光跡を残しゆく船(ひかり)

宙(そら)の風 静寂(しじま)に歌っているのは
醒めても淋しくならぬよう
夢の隅まで優しさを

髪なびくあなたの ひとみ切なくて
隠れていた子猫が 寄り添って鳴いた

少しだけ思い出を
捨てちゃおう 月裏のキャッスルに
幸せになれるさ
あの星も 淋しすぎた

遠くまで 流星が時を流れてく
後ろ見ては上手く歩けない さあ

宙(そら)の風 白い帆に集めて出航
悲しむ為生まれたのなら
僕らは船に乗らないさ

遠くまで 流星が並んでランデブー
闇空に光跡を残しゆく船(ひかり)

宙(そら)の風 静寂(しじま)に歌っているのは
醒めても淋しくならぬよう
夢の隅まで優しさを
旅の果てには
微笑みを




自由詩 微笑みを Copyright 颯太@ 2018-01-15 18:16:58
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