町のケーキ屋さん
灰泥軽茶

家のすぐそこ
静かに営む町のケーキ屋さん
ジングルベルを鳴らしながら
年に一度せっかくだからと
一つ二つと食べる人数分
去年は息子さんのような
小さなその息子さんのような
幸せそうに笑う奥さんと老夫婦が
家族そろって忙しそうに
暖かいローソクを灯すように
ケーキを渡していた
今年もなんだから
小さくて甘いケーキを買いに出よう


自由詩 町のケーキ屋さん Copyright 灰泥軽茶 2017-12-24 12:32:14
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