『かもめ』に寄せて
坂本瞳子

美貌の横顔を真青に埋めて
寂しげな眼差しを遠くに投げる
翼が欲しいと叫びたい心は
襟の白線で縛り付ける
黄金の前髪が耳へかけて描く波は
柔らかに繊細を奏で
そして僕は思い知る
手が届くことはないのだと


自由詩 『かもめ』に寄せて Copyright 坂本瞳子 2017-12-10 21:15:40
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