洪水
はるな


日々洪水 窓の外で
右往左往する色たちを
ひとつも自分のものではないのに
愛していた

しらない街でも 深い森でもなく
自分の家の扉のまえで迷子になった
しっているはずの壁の色も言えなくなって
そのことがわたしを打ちのめした


自由詩 洪水 Copyright はるな 2017-11-10 19:48:39
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