似ているふたつ
夏目 碧

地球は何時も気まぐれで
冷たい空気で包み込むのかと思うと
真夏の太陽が輝いたり
急に雨を降らせたり、風を吹かせたり。

面倒くさいなって思うのだけれど
私と似ているばかりになかなか許しようもない。

明るかったり、暗かったり
世の中の全てを抱きしめたくなったり
何もかもを消したくなったり。

空だって、地球だって、
そう毎日毎日晴れては居られないのだろう。


そんな地球を目いっぱい愛すから
例え大殺界でも
厄に憑かれていても
どうか来年も
無事今年の様を祝えますよう。


平和や平凡や平穏のような
今在るありきたりな日常と
其処に居てくれる沢山の人々の幸せが
来年になっても
再来年を通り過ぎても
ちゃんと大切に残っていますよう。


私は私で
がんばって、生きるから。

今日の私を
明日の私を
生きている私をどうか、
どうか赦して。




自由詩 似ているふたつ Copyright 夏目 碧 2017-11-10 08:13:10
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