深夜意識断片
ひだかたけし
独りに寛ぐこの真夜中
静けさに浸り込み
意識 泳ぎ出す
外界と内界の堺が崩れ
記憶の億の奥へ 遡行し始める
一方で
編み戸からの涼風 すぅすぅと肌を撫で
森羅万象 その形象を流動させ始める
一体化するのだ
外は内 内は外と
またしても
私の生きて来た様々な光景と
世界の不断の生成流動が
奇跡的に同期する時
魂は宇宙の大海に
憩い安らいで
何か大きな巨きな薄黄色の影に触れている
自由詩
深夜意識断片
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ひだかたけし
2017-10-08 03:38:29
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