絡める脚と はちみつの、ひみつ。
水戸 うしん

少し広めのベッド1つ。

どこかの旅先。2人の初めて。
2人のひみつ、分かち合って
それは、とてもとても
変な別れ歌。
と寒い波にさらわれた、
始まりに(しずく)が
落ちたら、堕ちていた。

待ち焦がれ、両手を広げたなら

カタチは無いのに
熱をおびていて、
柿色の影なのに、
光るの惹かるの、
愛おしすぎて泪に光ったら

柿色の影が
真っ赤っかーな、もみじ色。
に変わっていた。

貴方の目は私だけに見ていた。

指先を、私の口の中へ
優しい目で泣いていたよ、


指先に。はちみつをかけたみたい、
そんな秘め事な甘さ。

横たわる真っ赤な影に重なった
愛おしい人を、抱き寄せたら
鐘がなった。

いくつの季節を超えたから
ぬくもりが。空間と時間。を
止める魔法をかけたの。

綴る詩も、唄も、歌も
はちみつ。と、鐘に委ねてみる。

遠くから聞こえた
あれは、ふいに来るモノ。

アメジスト色の水の音。
そんな紫なのに。

口移しで飲ませたくれたのは
おれんじジュース。

優しい目を。
たくさんの(しずく)を、
熱を。離したくなくて
脚をアナタの腰に絡める。

おれんじジュース。
私の中に染み込んだら
波がごうごう荒くれ。思わず
果ててしまった私、紅潮しては
ムイロ。になりました。


自由詩 絡める脚と はちみつの、ひみつ。 Copyright 水戸 うしん 2017-10-01 06:54:34
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