ごっこ遊び
花形新次

仲良しごっこ
詩人ごっこ

世の中から
つま弾きにされた
落ちこぼれどもの
誇大妄想が
編み出した遊び

互いの傷を舐め合って
自分にも
まだ何かしら
生きる意味はあるんだよって
誰かに言って欲しいから

薄っぺらな
言葉で
薄っぺらな関係を結び
その中で満ち足りた
気分になる

しかし
リアルは何も変わらず
この先もずっと
落ちこぼれのまま
クソのまま
望みを無くし
やがて自死する

仲良しごっこ
詩人ごっこ

ごっこ遊びがなくなれば
それは世の中が良くなった証拠










自由詩 ごっこ遊び Copyright 花形新次 2017-09-09 13:26:49
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