なまぬら
水城歩

くちをあけて
ほしそうにしている
私は脈
変色していく
あいたくちは
まっている
さそっている
てらてらと
赤く急く
心臓の私
起重機のように
ひかって
くちびる
そのあいだの
めまい
のような
みずうみ
    に
     の
     み
    こ
  ま
 れ
 て
  い
    く
       し  び    れ


自由詩 なまぬら Copyright 水城歩 2017-09-02 06:23:12
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