無限を注いで
星丘涙

ポットから無限が流れだしている小部屋
蒼く暗い闇に吸い込まれる
悲しみか
裸の女と裸の男が孤独を抱きしめ合う

時が止まっても
無限は鳴りやまない響き
悦びか
青い粒の光散りばめる目元に
艶やかな唇のエロス
垢ぬけたリズムに乗り
キャンバスを染める
それは狂気

無限
それは苦しみか
希望か
女は悲しみを癒すため
男は孤独を埋めるため
抱き合い求め合う

夏が終わるまで
ポットから無限を注いで



自由詩 無限を注いで Copyright 星丘涙 2017-08-24 09:53:44
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