センチメンタル
星丘涙

しろい光をうけて
まぶたを閉じた

過ぎ行く夏の
忘れもの

瓶の中の南の島に
寄せては返す波

貝殻に耳を澄ませば
懐かしい故郷の唄

星よりも遠い
あなた

面影を抱きしめる

海の家の
飲みかけのソーダと
風に舞う麦わら帽子

ラジオから
夏のリクエストが
流れてくる





自由詩 センチメンタル Copyright 星丘涙 2017-08-20 12:19:09
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