異邦のリアリティ
ひだかたけし

生きるのがキツイ
意志が萎えて
今日を乗り切る
ので精一杯

タイトロープに身を預け
垂直に落ちていく時間を想う
足場を失くし耳切る大気の音は
いつか見聴きしていたリアリティ

遥か遠い昔のこと、
深く青い大空を
私はくるくる
舞っていた
深まる青が
己の足場
指し示し
私は秋口
生まれ出た
この地、
懐かしい
この星に
今となっては
異邦のこの星に

生きるのがキツイ
此処まで導かれ
意志の息切れ
只吐き出す
リアリティ



自由詩 異邦のリアリティ Copyright ひだかたけし 2017-08-17 14:03:15
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