無題
◇レキ


心がちっとも丸くって
意味のないところにぼんやりころがって
まったく青く鈍く光ってて

一回転半したら笑ってた
心に無邪気な子供がいた


なぜ僕は僕の無意識は
くるりと上を向いては
こんなにも簡単に生きようとするのだろう

なぜ僕は僕の無意識は
くるりと上を向いては
綺麗な歯で笑うのだろう

なぜ僕は僕の無意識は
くるりと上を向いては
眩しそうなそぶりも見せず
きらきらと上を見つめるのだろう


水面に顔をつければこんなに暗い
深く 優しく 誘うのに
満天の感情が焼き滅ぼすようにカラカラと

笑って息つぎ


空に水しぶき見上げればこんなに明るい
現実は強くもぎ取ろうとするのに
満天の感情がいとも簡単に笑って

泣いてくれた


賛美してるんだ
生きているって

一人の人が生きているって

それでも生きるって賛美している

僕は僕の無意識は
唯一生まれながらに僕を賛美していた


自由詩 無題 Copyright ◇レキ 2017-08-05 21:13:29
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