寝る猫
◇レキ

猫がきれいにそっと
寝ころんでいたものだから
少し離れたところでかがんでそれを見る

その時は猫が
水を打つようなタイミングを知っている気がしたけど

しばらくしてタフリと尻尾を振ってから
だるそうに僕を見た時
くつくつとその静かな美しさは崩れていった

代わりにたずねるように一声鳴くから
やっぱり猫も生きてるんだな、って
少し嬉しくなるのでした


自由詩 寝る猫 Copyright ◇レキ 2017-08-04 20:12:31
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