蛹
坂本瞳子
頭を垂れて
なにもする気が起きない
そんな日もある
足の甲を伸ばして
床になすりつけて
おかしな音を立てて
耳心地の良さを覚えて
時間を過ごす
雨の音を掻き消して
今はまだ
もう少し
電気も点けずに
このまま
もう少し
自由詩
蛹
Copyright
坂本瞳子
2017-07-29 21:59:13