らしさ
kino125

らしくないの一言
それだけで
私は私ではなくなった

小さな心には
とても抱えることは出来ない

心の奥に私を隠し
それでも何とか
生き抜いた

ある時
らしくある為に
私は彼女を愛そうとした
次なる命も
生み出した

それでも
らしくなったのか
私は分からない

間違えて買ってしまった
色付きの
リップをつけた時

鏡に映る私を見て
私は泣いていた

そこに
私らしさがあったから







自由詩 らしさ Copyright kino125 2017-07-25 18:47:13
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