薔薇
ヒヤシンス


 炎に燃える薔薇のように生きていたい。
 流離う月日に惑わされずに。
 漂う雲はそのままに。
 決して自分を見失わないように。

 夜毎気の狂いそうな夢を見る。
 精神崩壊するその前に。
 あらゆる人を知りたい。
 どんな人にも優しくしたい。

 僕は一厘の薔薇。
 炎に燃える一厘の薔薇。
 炎の中で首がくるくる回る。

 両手を静かに閉じると勇気と明日がやってくる。
 この手で愛し、寄り添いたいだけ。
 燃え尽きるその前にあなたに寄り添う事が出来たなら、やがて。 


自由詩 薔薇 Copyright ヒヤシンス 2017-07-22 03:39:18
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