ねむる
花町 明
ことばのないところでおはなししましょう
ひとりっこになったつもりでいきてみましょう
さみしさをいっぱいだいて
しろいひかりのなかで
しゃぼんだまがまいおどるなかで
せかいはいつもへいじょううんてん
きらいなものがなくなるようにおもっていたって
そのおもいでつぶれてしまいそうなら
おもえなくなるまではなれるしかないよ
ことばのないばしょで
ゆずることよりも
まもりたいものなんてないっておもえることが
どんなけついだといえるのか
わかるつもりもない
ことばのないばしょでおわりにしましょう
いらだちもかなしみもくるしみもないばしょに
かちなんてないっていわれたって
へいおんこそがすべて
やすみやすみかいていきましょう
ことばのないばしょで