是幻
浪人
刺される情景が繰り返し浮かぶ
千年後の都市の夜に立ちのぼる
問われる、問われる、問われる
「僕は世界を滅ぼすことができるか、と?」
十年前の僕が尋ねる
五年前の僕へ訪ねる
「人間は僕だけになってしまった」
何度も何度も膨張する
何度も何度も僕は膨張する
そして
「無視されている」
自由詩
是幻
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浪人
2017-07-17 01:11:56