ストーリーエンド
倉科 然

分離した幸福を拾い集める夏
どこか空虚でどうしようもないその行動を

許すとか許されないとか意味もわからず
私は続ける

手いっぱいの幸福を
持ちきれない幸福を抱えて

私は廃線になった真夏の線路を走る
私だけは許されると信じて

私の幸福のかけらたち

誰にも知られない場所にうめる。

許されると信じて


自由詩 ストーリーエンド Copyright 倉科 然 2017-07-13 20:46:54
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