ノート(死神)
木立 悟





水路を覆う雪を
流れに向かって蹴り落とす
他人の家の庭に入り込み
ただうろうろしているうちに
出られなくなる




あれは 何をしているのか
せっかく死ねたのに
生きている時と同じことばかりしている
せっかく
せっかく死ねたのに






















自由詩 ノート(死神) Copyright 木立 悟 2017-07-03 06:51:16
notebook Home 戻る  過去 未来
この文書は以下の文書グループに登録されています。
ノート