ソフィスティケイト
倉科 然

夜の空に入道雲が空に立っていたから
優しい湿度の空気を吸い込んで
ふうと風に流してみる
私はゆっくり星を掴んで
その温度を感じ取る
暖かさは初夏の夜風に拡散して消えていく
たばこに火をつけてから
ふうと風に流してみる
夜の空の不思議な入道雲はまだ立っている


自由詩 ソフィスティケイト Copyright 倉科 然 2017-06-30 05:20:51
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