数年発起
狩心

囲まれて身動きが出来ない
愛して欲しいと叫ぶ奇形物や
世界中の何処にでもあるような複製物
に、囲まれて

何か変えて行きたいと、
単純で純粋な3%の場所に立ち、
未知の創造の72%と向き合い、
残り25%を他者の為に残す、
私から吐き出された世界を眺め、
何かそこに手懸かりはないかと

蓄積されていく私の世界が
重荷になって
どうだろう、私は経験を愛しているが
見つけてきたものを愛しているが
それを一度整理して
この家から追い出してはみないか

私は
新しくなりたい
時代の最先端とか 個性とか
そういう意味ではなく
私の想像も及ばないような
ファンタジックな人生を
取り戻したい

そんな不満を小刻みに発散するのではなく
長く強く深く
変えていく力を

やるべきことをやるのではなく
やりたいことをやろう

使命と、私としての責任

私は今の現実力を持ってして
若かったあの頃のように
純粋に走りたい
そう、何年も何年も葛藤している

いつでもいいよと彼は言った
そいつ、今はもう、死んでて
それでも私は今かな今かなと
タイミングを見計らっていて
そいつもう、墓の下で眠っているのに

一人で
約束の場所に行くのが怖かった
愛するもの達を引き連れて
そこに行きたかった
でも、そこには
一人でしか行けないと分かった時
受け入れる事が出来なかった

不可能な事があって
でも私はそれが許せないから
それと戦う価値があって
彼が死体であっても
引きずってでも連れていくと決めた

約束の場所で
私は彼に呼び掛ける
おい、見てみろよ
私達が望んでいたよりも素晴らしい世界が
ここから見えるよと


タイトルは・・・・・

「 ふざけるな、すべて引き連れていく 」


自由詩 数年発起 Copyright 狩心 2017-06-22 14:40:56
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