泣き出しそうな曇り空は何処よ
坂本瞳子

気持ちの悪さを拭うことができず
項垂れてただ時間を過ごす
誰かのせいにしたいけれど
八つ当たりすらできずに
誤魔化す方法を探してる
握り締めた拳を天に向けて
それから振り下ろして地に向け
腕をぐるんぐるんと廻してみて
それでも気は収まらない
いっそのこと大雨が降ればいい
強い雨に打たれれば
新鮮な気持ちになれるかもしれない
そんな妄想が繰り返される
ぎらりと照りつける晴天の下


自由詩 泣き出しそうな曇り空は何処よ Copyright 坂本瞳子 2017-06-20 22:51:22
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