星丘涙

寝床は
闇の螺旋をえがき
赤い瞳に底を映す

白昼の日常に忍びよる
気づかれない
巧妙に仕組まれた罠

不可視での攻防は
繰り広げられる




からまって
ゆるりと
おちる
思惑が
たくらみが
からまって
まざる
音がひびく
まるで
龍のように
のぼる
とぐろを巻いて
のぼる
くろい渦
この世を
支配するように
のみこみ
とりこにする
闇が覆い
そこの底に
おちる
あかい舌をだし
蛇が笑う


自由詩Copyright 星丘涙 2017-06-06 20:53:49
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