べたべた愚痴口イライラするな
藤鈴呼


ぐちぐちの口は 掻い摘んでしまえ

痒い処に手が届くアンテナごと 
ぶった斬ってしまえば
幾ら足が長くとも 跨げぬのがマンホール

腿を組んで手首を回して目が回る
組み敷かれた下敷きに映るワタクシの
若いフォトグラフ
まるで別人のよう

ワタクシではないのですから
素知らぬフリをしてみましょうか

何時までも続く
何度も奏でる

もう弦を断ち切ってしまおうかと思って
木の枠だけを残した

新しい旋律が ドレだけ湧き上がろうとも
美空の下で吹く口笛に 叶う筈もない

鍵盤のモノクロを
無理にカラフルにする仕草

勿体無いけれど検眼が必要でしょう

黄色い粉が頭上から降り注いで来る
一挙に苛々の波が押し寄せるけど大丈夫

昔 この杉っ葉で お相撲さん遊びをしたっけ
V時部分の首根っこを捕まえて 
お互いに弾いたでしょう?

何も仲良くなんかないのに
飲み会でベタベタするな
お前に気を許した覚えはないと絵空事

額縁の内側で曇った声を漏らせば
明日は晴天になると信じてる

終らぬ歌など無かったろう?
100時間ライブは不可能なんだ

聴く方だったって きっと 厄介なんだぜ

そう呟きながら 話は続く
新しい春が来ても きっと 永遠に

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自由詩 べたべた愚痴口イライラするな Copyright 藤鈴呼 2017-06-04 11:43:33
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