摺り足
信天翁

     おひとりさま は
        毎晩 毎晩
    寝台のマットレスに
 卒寿のからだを沈めるとき
     青い年 赤い齢の 
灰分となった 乏しい想いが
 天井から 舞いおりてくる
    不徳と不遜のかげを
       ちらつかせて       


自由詩 摺り足 Copyright 信天翁 2017-06-03 14:33:19
notebook Home 戻る