白線の向こう側
坂本瞳子
白い線の上を歩いてみる
この線がどこまで続いているのか分からないけれど
腕を拡げずに
ふらつくことなく
あまり下を見ず
できるだけまっすぐに歩く
一歩くらい踏み外したからと言って
何事も起きはしない
ただ真っ直ぐに歩く
それだけでいい
たっだそれだけ
それだけのことが
どんなに難しいか
思い知るがいい
この身をもって
自由詩
白線の向こう側
Copyright
坂本瞳子
2017-06-03 00:51:17